【令和7年度補正予算】中小企業に迫る「省力化」の波。補助金を活用し、ITと生成AIで「稼ぐ力」を最大化する経営戦略

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はじめに:国のメッセージは「変化しない企業は支援しない」へ

先日、中小企業庁より令和7年度補正予算・令和8年度当初予算、中小企業・小規模事業者関係予算等のポイント(PR資料)が公開されました。

資料全体を通じて強く打ち出されているメッセージは、「人手不足への対応(省力化)」と「賃上げ環境の整備」です。コロナ禍における「事業継続(守り)」のフェーズは完全に終わりを告げ、これからは「生産性を高め、賃上げができる企業(攻め)」だけが集中的に支援される時代へと突入します。

本記事では、この政策トレンドを経営視点で読み解きながら、貴社が今取り組むべきIT戦略について解説します。

1. 補助金トレンドの変化:「何を買うか」より「どう省力化するか」

令和7年度・8年度の予算要求資料(下記参照)を読み解くと、国が中小企業に求めている変革の方向性が明確に見えてきます。

【参照元】令和7年度 中小企業・小規模事業者関係概算要求等ポイント(PR資料) https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r8/r7_r8_shokibo.pdf

これまでの補助金は、ある種「売上回復のためのカンフル剤」としての側面がありました。しかしこれからは、「その投資によって、労働時間は何時間減るのか?」「どれだけ付加価値(利益)が上がるのか?」という成果が、よりシビアに問われることになります。

具体的には、以下の2つの支援策の方向性が強化されています。

① 小規模事業者持続化補助金:販路開拓も「賃上げ・創業」重視へ

長年、中小企業の販路開拓(チラシ、Webサイト作成、店舗改装など)を支えてきた定番の補助金です。 ポイントは、「重点化」です。単に売上を上げたいという申請よりも、以下の要素を含む事業計画が優遇される傾向にあります。

  • 賃上げへの取り組み:利益を従業員に還元し、好循環を生み出す計画があるか。
  • 創業・事業承継:新たなビジネスへの挑戦や、次世代へのバトンタッチを含んでいるか。

Webサイトのリニューアル一つをとっても、単なる「看板の掛け替え」ではなく、「Web活用によって集客コストを下げ、利益率を高め、賃上げ原資を作る」といった経営視点でのストーリー設計が採択の鍵となります。

② 中小企業省力化投資補助金:即効性のある「カタログ型」支援

昨今特に注目されているのが、IoT機器やロボットなどの導入を支援するこの制度です。 特徴は、事前に登録された製品(カタログ)から選ぶだけの簡易な申請プロセスにあります。

これは国が「人手不足は待ったなしの課題」と認識しており、「検討に時間をかけず、効果の実証された機器を即座に導入してほしい」という強いメッセージの表れです。 清掃ロボットや配膳ロボット、自動精算機などが対象となりますが、重要なのは「浮いた人的リソースをどこに再配置するか」です。単純作業を機械に任せ、人間がより付加価値の高い業務(接客や営業)にシフトできるかどうかが、投資対効果を分ける分岐点となります。

2. 「ツール導入=DX」ではない。現場に定着させる「運用力」の重要性

補助金を活用して高額なシステムや最新機器を導入したものの、「現場が使いこなせない」「業務フローに合わない」といって埃をかぶってしまうケースが後を絶ちません。これは、システムありきで導入を進めてしまい、現場の運用(オペレーション)設計が疎かになっているためです。

ここで鍵を握るのが、「ローコード/ノーコード」開発です。

パッケージソフトをそのまま使うのではなく、自社の業務フローに合わせて柔軟にカスタマイズする。あるいは、ローコード・ノーコードツールを用いて、現場主導で業務アプリを作成する。このように、「システムを業務に合わせる」のではなく、「業務とシステムをなめらかに繋ぐ」技術こそが、真の省力化を実現します。

当社、FP Supportersが最も得意とするのは、この「導入後の運用定着」までの伴走支援です。ツールを入れることがゴールではなく、現場が楽になることをゴールに設定する必要があります。

3. 生成AIとWeb戦略で「高付加価値化」を実現する

「省力化」の究極の手段として、生成AI(ChatGPT等)の活用も避けては通れません。 資料作成やメール対応、データ分析といったバックオフィス業務をAIに任せることで、人間は「意思決定」や「顧客対応」といったコア業務に集中できます。これが、国が求める「賃上げ原資」を生み出す最短ルートです。

また、Web戦略においても同様です。 単に綺麗なホームページを作るのではなく、Googleビジネスプロフィール(MEO対策)やLINE公式アカウントを連携させ、集客から予約、顧客対応までを自動化する仕組みを構築すること。これも立派な「省力化投資」です。

Webが集客を自動化し、AIが事務を処理する。そして、社員は人間にしかできない付加価値の高い仕事をする。このサイクルを作ることこそが、令和の経営課題に対する最適解と言えるでしょう。

おわりに:補助金は「目的」ではなく「加速装置」

補助金情報はキャッチアップすべき重要な経営資源ですが、あくまで手段に過ぎません。重要なのは、「自社をどう変革したいか」というビジョンです。

FP Supporters株式会社では、経営者の皆様のビジョンを実現するために、最適なITツールの選定から、ローコード開発による業務効率化、そして売上を作るWeb戦略までをワンストップで支援しています。

「補助金を使って何かしたい」ではなく、「この経営課題を解決するために、どのITと支援策が使えるか」。 その順序で考える経営者様を、私たちは全力でサポートいたします。DX推進やIT活用に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

多摩地域を中心に活動する中小企業診断士/FP1級技能士/プログラマーが経営する会社です。会社が本業に集中するための時間を生み出す、「すぐできDX」を推進しています。
経済産業省認定の経営革新等支援機関ですので、安心してご相談下さい。

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