中小企業の映像制作:“嘘っぽさ”を排除し、信頼を勝ち取る「Image to Video」

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「AIで作った動画」に感じる違和感の正体

「AIで動画が作れる」というニュースを目にしない日はありません。しかし、実際に生成された動画を見て、「どこか現実味がなく、自社のブランドには合わない」と感じたことはないでしょうか。

文章だけで動画を生成する「Text to Video」は、自由度が高い反面、細部のディテールが崩れやすく、視聴者に「どこか嘘っぽい」という印象を与えてしまうリスクがあります。特に、実在の商品やサービス、自社の信頼性を重視する中小企業のブランディングにおいて、この“不自然さ”は致命的です。

そこで今、私たちが注目しているのが、1枚の画像をベースに動画化する「Image to Video (I2V)」という手法です。

「実写ベース」だからこそ守れる、企業のアイデンティティ

I2Vの最大の特徴は、実在する写真や、自社で大切に育ててきた「キャラクター」をそのまま動画にできる点にあります。

先日、弊社が支援させていただいた企業様では、自社のオリジナルキャラクターをAIで動かす取り組みを行いました。

「これまで静止画でしか表現できなかったキャラクターが、自社内で、しかもコストをかけずに命を吹き込まれた。これでSNS投稿のハードルが劇的に下がった」

と、経営者様から喜びの声をいただきました。

これは単なるコスト削減ではありません。

  • 一貫性: 自社の製品やキャラクターの「顔」を変えずに動かせる。
  • 信頼性: 実在する素材をベースにするため、視聴者に安心感を与える。
  • 機動力: 外注せずとも、社内のリソースで「今日、伝えたいこと」を動画にできる。

このように、実写(リアル)とAI(演出)を融合させることで、中小企業が最も大切にすべき「真正性(リアリティ)」を保ちながら、映像クオリティを劇的に向上させることが可能になります。

動画を作る前の「目的」という羅針盤

最新のAIツール、例えばGoogleの「Veo 3.1」などを使えば、プロ級の動画を生成することも夢ではありません。しかし、ここで最も重要なのは「どのツールを使うか」ではなく、「何のためにその動画を作るのか」という目的の設計です。

私たちは、動画生成AIの導入支援にあたり、技術的な操作方法をお伝えする前に、必ず「使い道」から一緒に考えます。

SNSのリール動画で認知を広げるのか、Googleビジネスプロフィールの動画枠で店舗の空気感を伝えるのか、あるいは採用サイトで社員の働く姿に彩りを添えるのか。

場合によっては、「このケースなら、AIを使うよりもスマホでそのまま撮った動画の方が、誠実さが伝わります」といった、あえてAIを使わない提案をすることもあります。ツールはあくまで手段であり、目的は貴社のブランド価値を高めることにあるからです。

「動画ディレクション」を社内の仕組みに

高品質な動画を安定して作るためには、プロンプト(指示文)の設計や、長尺動画への繋ぎ合わせなど、一定のノウハウが必要です。

弊社では、GeminiのカスタムAI機能(Gems)などを活用し、「社内の誰もがプロ級の指示出しができる仕組み」の構築もサポートしています。日本語の簡単なメモから、AIが最適な動画構成案を作成する。そんな「内製化」の体制が整えば、貴社の発信力は飛躍的に高まります。

映像制作のハードルが下がった今こそ、技術に振り回されるのではなく、技術を使いこなし、貴社の「本物の価値」を世に届ける戦略を練ってみませんか。

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この記事を書いた人

多摩地域を中心に活動する中小企業診断士/FP1級技能士/プログラマーが経営する会社です。会社が本業に集中するための時間を生み出す、「すぐできDX」を推進しています。
経済産業省認定の経営革新等支援機関ですので、安心してご相談下さい。

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