「広告費をかけても、以前ほど反応がない」 「SNSやGoogleマップの運用が必要だと分かっているが、文章を書くのが苦手で続かない」
多くの店舗経営者様から、このようなご相談をいただきます。 消費者の行動変容により、従来の集客手法が通用しづらくなっている今、「コストをかけずに、いかにして質の高い顧客接点を持つか」が経営課題の急所となっています。
その解決策として、現在多くの経営者が成果を実感しているのが「Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)」の戦略的活用です。
今回は、基本の登録・投稿方法から、貴店のブランド価値を高める「投稿機能」の使い分け、そして最新の「カスタムAI」を活用した運用自動化について、IT活用の視点から解説します。
なぜ今、「Googleマップ」が経営に直結するのか
飲食店リサーチが実施した調査(2023年)によると、飲食店経営者が「最も効果を感じている集客手段」として、Instagramと並び「Googleビジネスプロフィール」が同率1位(41.7%)となりました。
顧客は今や、Google検索やGoogleマップでお店を検索し、そこに表示される「情報の鮮度」や「雰囲気」を見て、来店するかどうかを瞬時に判断しています。
つまり、Googleビジネスプロフィールは単なる電話帳ではなく、24時間365日稼働する「自社メディア」であり、ここの情報が古いままだと、その時点で機会損失(見えない失注)を生んでいる可能性があるのです。
「投稿も返信も無理」でOK。まずは「オーナー確認」だけすべき重大な理由
ここまで読んで、「毎日投稿したり、口コミに返信したりする時間なんてない」と感じた経営者様もいらっしゃるでしょう。 結論から申し上げます。投稿や口コミ返信は、一旦後回しでも構いません。
しかし、「オーナー確認(登録)」だけは、今すぐ必ず行ってください。 なぜなら、Googleマップの情報は、オーナーが登録していなくても、一般ユーザーやGoogleのAIによって自動的に作成・更新されてしまうからです。
放置しておくと、以下のようなリスクが発生します。
- 勝手に「閉業」「営業時間外」にされる ユーザーの誤った情報提供により、営業中なのに「閉業」と表示され、お客様が来店を諦めてしまうケースが多発しています。
- 間違った情報・写真が掲載され続ける 古いメニュー表や、関係のない写真が紐づけられていても、オーナー権限がないと削除や修正がスムーズにできません。
- 第三者による乗っ取りのリスク 悪意ある第三者が勝手にオーナーになりすますリスクを防ぐため、「ここは自社が管理している」という権利を確保する必要があります。
「攻めの集客」は後からで大丈夫です。まずは「自店の正しい情報を守る」という守りの経営として、オーナー確認だけは済ませておきましょう。
【実践編】スマホ1台で完結。登録から投稿までの3ステップ
「難しそう」と敬遠されることも多いですが、Googleビジネスプロフィールの操作は非常にシンプルです。まずは、店舗情報のオーナー権限を取得し、発信できる状態を整えましょう。また、利用にはgoogleアカウントが必要です。
Googleビジネスプロフィール:https://business.google.com/jp/business-profile
STEP 1:オーナー登録(オーナー確認)
Googleマップで自分のお店を検索し、「ビジネスオーナーですか?」という表示があれば、そこをタップします。画面の指示に従い、電話や郵送ハガキなどで本人確認を行うだけで、お店の情報を管理できるようになります。
管理はGoogleマップのアプリを利用できます。
STEP 2:管理画面へアクセス
Google検索やGoogleマップアプリで自店を表示すると、オーナー専用の管理メニューが表示されます。ここから写真の追加や情報の修正が可能です。
STEP 3:投稿機能を使う
管理メニューにある「最新情報を追加」というボタンから、ブログのように写真と文章を投稿できます。特別なソフトは不要で、スマホに入っている料理や店内の写真をそのまま使えます。
信頼を勝ち取る「2つの投稿」の使い分け
オーナー登録が完了し、もし少し余裕が出てきたら、次は「中身」の発信にも挑戦してみましょう。経営者の皆様にぜひ使い分けていただきたいのが、「最新情報」と「イベント」の2つです。
1. 「最新情報」で店舗の”体温”を伝える
これは、日々のニュースを発信するための機能です。多くのお店が「新商品が出ました」という告知に使いますが、それだけでは勿体ありません。
- 活用例:
- こだわりの裏側: 「職人が毎朝炊き上げるあんこの湯気」や「開店準備の様子」
- スタッフの想い: 接客時に嬉しかったエピソードや、日々の気づき
- メディア掲載: 雑誌やWebメディアでの紹介実績
これらは、顧客に「しっかりと営業している安心感」と「活気」を伝えます。
2. 「イベント」で”今行く理由”を創る
こちらは期間が決まっている催し物に特化した機能です。「最新情報」が日常の信頼積み上げなら、「イベント」は来店を後押しするクロージングの役割を果たします。
- 活用例:
- 期間限定キャンペーン: 「創業祭」「季節のセール」
- 体験・イベント: 「無料試食会」「ワークショップ」
ポイントは、タイトルを具体的にすること。「セール」ではなく「敬老の日 感謝セール」とし、期間を明確にすることで、比較検討中の顧客を一気に引き寄せることができます。
「継続」の壁を突破する、最新「カスタムAI(GEM)」活用術
「オーナー登録はできた。投稿の効果もわかった。でも、やっぱり毎回文章を考えるのはしんどい…」 そう思われた経営者様も多いはずです。
実際、運用が続かない最大の原因は「文章作成への苦手意識」と「手間」です。
ここでこそ、過去の記事で紹介した「カスタムAI(GEM)」の活用が活きてきます。

お店の「トーン&マナー」を学習させる
一般的なAI(ChatGPTなど)は便利な反面、出力される文章が「AIっぽい」「自店の雰囲気と違う」といった違和感を生むことがありました。
しかし、最新の「カスタムAI(GEM)」を活用すれば、以下のような設定が可能です。
- 老舗和菓子店の場合: 「伝統と品格を感じさせる、丁寧で落ち着いた言葉遣い」
- 元気な居酒屋の場合: 「親しみやすく、活気のあるフレンドリーな口調」
写真を見せるだけで、投稿文が完成
事前に店舗の情報や過去の良質な投稿をAIに学習させておけば、あなたは「今日の商品写真」をAIに見せて、箇条書きのメモ(例:季節限定、甘さ控えめ)を渡すだけ。 数秒で、貴店らしい心のこもった投稿文が生成されます。
これなら、文章が苦手な方でも、レジ横でスマホを操作するほんの数分の隙間時間で運用を継続できます。
「Web上の看板」を磨き続けることが、最強の経営戦略
Googleビジネスプロフィールは、お客様が最初に触れる「Web上の看板」です。 看板が汚れていたり、情報が古かったりすれば、せっかくの商品の魅力も伝わりません。
まずはオーナー確認で「守り」を固め、慣れてきたらAIを活用して無理なく「攻め」の発信を続ける。 この小さな積み重ねが、広告費に頼らない強固なブランド信頼を築きます。
貴店のGoogleビジネスプロフィールが今、「選ばれる状態」になっているか。 この機会にぜひ一度、見直してみてはいかがでしょうか。
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